バフェットと並び称される 20世紀金融界の巨人 ジョージ・ソロスは、1930年生まれのユダヤ系米国人である。今では、事実上一線を退いているが、70年代から90年代の彼の活躍は目覚ましく、ウォーレン・バフェットと並び称される20世紀金融界の巨人といわれている。 69年に本格的にファンド運用に乗り出したが、この時に100万円を預けた人がいれば、97年にはなんと30億円以上になっている。彼自身の個人資産は明らかでないが、日本円で数千億円と推定されている。 彼のファンドはヘッジ・ファンドといわれ、空売りやレバレッジ取引(元本の何倍も取引するもの)を多用する。そのほとんどは短期売買であり、投資というよりも投機だ。それゆえ、ソロスは、史上最強の投機家といわれるが、悪人扱いされるケースも多い。 しかし、彼の手法や哲学は実に奥深く、投資に関心のない人にとっても学ぶべき点が実に多い。 ソロスの投機には数々