価格競争の激化などでスーパーの経営環境が厳しさを増していることから、流通大手の「セブン&アイ・ホールディングス」は、傘下の大手スーパー「イトーヨーカ堂」の正社員をグループ会社に移すなどして3年後をめどに半分近くに減らす方針を固めました。 セブン&アイ傘下のイトーヨーカ堂は、低価格の衣料品専門店などとの競争が激しくなっており、売り上げや収益の回復が大きな経営課題となっています。 このため、関係者によりますと、現在、8600人いる正社員を3年後をめどに半分近くの4000人余りまで減らす方針を固めました。 具体的には正社員の新規採用を減らすとともに、同じグループで業績が好調なコンビニチェーンの「セブンーイレブン」などに移すことで削減を進めるとしています。 その一方で、イトーヨーカ堂では、パートの従業員を現在よりも7000人増やす方針です。 こうした方法で、人件費を抑えながら売り上げが低迷している