首都機能移転(しゅときのういてん)とは、政府の立法機関・行政機関・司法機関(および庁舎)を他の都市に移転すること。全面的な首都の移転(遷都)とは異なり、首都機能の一部を移転する場合(日本での国会等の移転の議論など)[1]も含む。 ドイツでは1990年に東西ドイツの統一を果たしたが、旧ドイツ連邦共和国(西ドイツ)側では、首都であったボンからベルリンへの首都機能移転によって、「自由と統一の象徴」を実現させる動きが本格化した[2]。1991年の連邦議会決議に基づき、1999年9月に連邦議会・連邦参議院・大統領府のほか10の連邦省庁がベルリンへ移転した[2]。ベルリンの壁によって東西に分断されていたベルリンであるが、東ベルリンは旧ドイツ民主共和国(東ドイツ)の首都であった。 オーストラリアはイギリスからの独立によって1901年に連邦国家が樹立された[3]。その際に国家の一体性強化のための象徴的事業