企業業績の回復を受け、景気も堅調だった2006年。しかしその裏で「時代の寵児」は続々と塀の向こうに。マンションや教育では、ルール破りの偽装が発覚。頼みの綱とする製造業の「品質神話」も崩壊した。2007年はどのような年になるのか?トップの言葉を振り返りつつ、占ってみよう。=敬称略 会社は誰のモノ 堀江貴文 前ライブドア社長兼CEO(最高経営責任者 11月、東京地裁公判で) 2006年は、1月16日のライブドア強制捜査で幕を開けた。ニッポン放送に買収を仕掛け、衆院選にも出馬した「時代の寵児」堀江貴文前ライブドア社長。彼は現在、証券取引法違反の罪に問われる被告人だ。 しかしいったん、「家賃220万円のゴージャスなマンションから3畳1間の寒い部屋」(羽田寛・元ライブドアオート社長、2月、本誌に)に移っても、ホリエモン節は健在だ。CEOの肩書は「見た目が良かったからつけた」と公判でうそぶき、「わたし