設計者向けの解析ソフトでは、構造の固定を意味する拘束条件も、構造に掛かるチカラを表す荷重条件も、シャレたアイコンで表示されています。それも設計者に分かりやすい言葉で各条件に名前が付けられています。 皆さんが選んだ「分かりやすい言葉」で指定した拘束条件や荷重条件は全て節点の自由度に落とし込まれて設定されます。『フリーソフトだけで構造解析をやってみる(上・下)』を実践していただければ、このあたりのことは感覚的に実感できると思います。 これまで、お客さまのさまざまな解析モデルを見てきましたが、「構造は微に入り細に入り、丁寧に作ってあるのに、拘束条件や荷重条件がかなりいいかげん」というのが、結構な割合でありました。構造だけを丁寧に作っても、荷重と拘束のモデル化が粗いと、解析結果は粗い方に引きずられてしまいます。 このことは、掛け算の有効数字の桁数で考えてみると分かりやすいです。1.23456と2.