ポジション多様化トレンド:CFのサイドMF起用 2011-12から5シーズン連続でリーグ戦2桁得点をマークした一方、バイエルン時代にグアルディオラの戦術に馴染めなかったこともあって良く言えば生粋の点取り屋、悪く言えば古典的CFというイメージが定着していたマンジュキッチ。それが今では、完全にサイドを自らの主戦場としている。ユベントスを率いるアレグリ監督はなぜ、屈強な肉体を誇るクロアチア代表をサイドにコンバートしそれがハマったのか。その機能美を紐解く。 ボルフスブルク時代の指揮官であるフェリックス・マガトの言葉を借りれば、マンジュキッチは「180分間プレーし続けたとしても足を止めることのないストライカー」だ。最終的には喧嘩別れのような形になってしまったが、マガトとの出会いがマンジュキッチのキャリア形成における重要な転機となったことに疑いの余地はない。ドイツの地で軍隊にたとえられるマガトの過酷な