京橋にできた新店、元気屋。 まつい亭という重鎮に、地元に根付いた飲食店の多いこの場所に、鍋一本で殴りこみ。 店長は飲食店経営はこれが初めてとあって、攻めの姿勢をビンビンに感じる。 このお店、本店は堺市にある。 頑固おやじが1人で切り盛りする一風変わったお店のようだ。 店長曰く、本店の鍋の味に惚れ込んだ、とのこと。 3年かけて通い詰め、頼み込み、ようやく許しが出た。そして今年11月の出店である。 今回はオススメと言われた「元気屋セット」を注文した。 一般的なモツ鍋と違い、しょうゆベースの赤黒いスープ。 さいしょの一口はピリリと辛さがはじけ、濃い目の醤油味があとからコクを運んでくる。ガツンとくる味だ。 肝心のモツは腸でなく赤センである。 煮縮みを感じない歯ごたえの中にやわらかさがあり、脂っこさは控えめな印象だ。 他の具材も粒ぞろいだ。 鳥つみれは柔らかく、混ざったタマネギからほんのりと甘味が。