乗法定理やベイズの定理周りの話がむつかしいのは、 式に標本点と確率が混在している 確率が何を表しているのかよく解らない 確率の基準が解らない 同時確率と条件つき確率の違いが解らない 等の理由があるように思いますね。オイラー図とかベン図とかで説明してあっても、ごっちゃになってさっぱり、と。 私は、この種の概念を説明する文を見る時、確率を割合と読み替えると見通しがよくなるのではないかと考えます。試しに、ここら辺をかなり詳しく解説している良書であるホーエルの本でやってみると…… (略)これらの点の中で領域A2にも含まれる点が,A1とA2が両方とも起こることに対応する点である.それらはA1とA2の重複部分にある点である.n(A1)をA1内の点の数,n(A1 and A2)をA1とA2の両方に含まれる点の数とすれば,標本空間をA1内の点の集まりに限定したときのA2の起こる確率は,公式(2)からn(A