どうして人は容貌の美醜で優劣をつけてしまうのか。 どうして異性に美形を望んでしまうのか。 動物であれば繁殖のために異性の目を引こうと飾り立てる意味もあったのかもしれない。 けれども、現代の人間社会において容姿だの美醜だのにどれだけの意味があるのだろう。 美を保ち異性の目を惹きつけることは、社会生活において必要なのだろうか。 資本経済の社会なのだから、経済力の優劣は魅力として機能するだろう。 社会生活を円滑におくる上で社交性や会話力も魅力だろう。 あるいは社交的ではなくとも科学技術の発展に貢献するような技術力は認められてもいいだろう。 しかるに、容姿はいったい何に寄与するのか。 少なくとも一夫一婦の婚姻制度が支配している社会であれば、一人の伴侶さえ得ることができれば十分である。 必要以上に異性を惹きつける意味は無いし、むしろトラブルの要因にすらなってしまうだろう。 人間関係を破壊し、社会生活