坂村宗彦(さかむら・むねひこ) 1965年生まれ。千葉大学大学院修了後、某大手シンクタンクで自治体の行革支援などを手がけている。 第2回「東京で集めた税金は誰のモノか」では、「国と東京都は都の財源をめぐって見解が対立しているが、地方全体の歳出を抑制すべきという点では見解が一致するのではないか」と書きました。最終回となる第3回では、「これから地方財政の歳出を削ることが可能なのか」を考えてみます。 →誰が夕張市の借金を返しているのか(第1回) →東京で集めた税金は誰のモノか(第2回) 無駄な公共事業は本当に多いのか 結論を先に言ってしまうと、これは相当な困難を伴いますが、それをやらないなら後は増税しかありません。そして東京都内から徴収される税(国税を含む)で、今まで以上に地方財政を支えなければならないということになると思います。 これまで削減の対象となってきたのは、「無駄な公共事業を含んでいる
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