20歳の平均値をゼロとして、加齢に伴う知能の変化をイメージ図として表した。暗記力や計算力、集中力などの流動性知能は、一般に20歳頃にピークに達し、その後は低下していく。これとは反対に、知識や知恵、判断力、応用力、経験知などを表す結晶性知能は、20歳以降ぐんぐん伸びる。大人の頭のよさは年を重ねるにつれ、磨かれていく。(以下の2つの論文を基に篠原教授が作図:Horn JL, et al. Acta Psychol(Amst). 1967;26(2):107-29. Baltes PB, et al. American Psychologist, 2000 Jan; 55(1):122-36.) 大人になると10代の頃のように数字や英単語を丸暗記するのが難しくなるのは、流動性知能が低下するため、致し方ないこと。そもそも、子供の脳と大人の脳では記憶の仕方が異なっており、その変化は思春期の頃に起こる