1974年1月7日号より OAPEC(アラブ石油輸出国機構)の日本向け原油削減措置は解除されたが、原油価格引き上げ攻勢は今後も続く。 業種によっては高い石油に耐えられない場合も出てくる。 嵐に遭遇した船は乗組員の呼吸が合わず、うろたえたら沈没する。 船長はいま何を心懸けるべきか。盛田昭夫氏が明かす生き残るための経営指針とは……。 (聞き手は本誌編集長、太田 哲夫) * * * 問 いまのように物不足で先行きの見通しがたちにくいとき、経営者として何をいちばん眼目に置かれていますか。 答 確かに先行きがどうなるか本当に誰もわからないだけに、どうしたらいいかを的確に言える人は誰もいないと思います。 私は、特に2回目の円切り上げのときから、荒天準備を心がけてきました。いつ嵐がくるかわからないので体力を養成して備えなければというわけです。いまや嵐の中にはいったんだが、その嵐がいつ完全に通りす
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