時代を牽引し、時代に翻弄された才人がいる。80年代ソウル≒ブラック・コンテンポラリーの黄金期を創出したカシーフ、その名作群が昨年末にリイシュー! そんなわけで、今回は80年代のNYが生んだアーバン・スタイリストの偉業を振り返ります!! このたび25周年記念盤が登場したホイットニー・ヒューストンのファースト・アルバム『Whitney Houston』(85年)。本稿で紹介するカシーフは、そこに参加していた人気プロデューサーのひとりだ。彼は同作で2曲を制作し、そのうちララがペンを執った“You Give Good Love”は記念すべきデビュー・シングルでもあった瑞々しいナンバーだが、ホイットニーの後見人であるクライヴ・デイヴィスいわく「まずはアフリカン・アメリカン・コミュニティーに受け入れてもらうため」に選んだのが(R&B色の強めな)同曲だったという。ちなみにカシーフが手掛けたもう1曲は、フ
連載 IN THE SHADOW OF SOUL 公開 2010/03/23 19:00 更新 2010/03/23 19:18 ソース bounce 318号 (2010年2月25日発行) テキスト 文/林 剛 別掲されているララのデビュー作(87年)で、カシーフ主宰のニュー・ミュージック・グループと共同で制作にあたった面々がいる。〈M&M〉ことジョン・モラレス&セルジオ・マンジバイだ。クレジットには〈Another M+M Productions〉とあるが、Anotherと銘打ったのは、以前カシーフがいたマイティMとの混同を避けるためだったのだろう。 NYはブロンクス出身のDJで〈リミキサーの元祖〉的な存在とされるモラレスと、NYのR&B専門ラジオ局WBLSでディレクターを務めたマンジバイ(現在は故人)。ふたりは80年代を中心に数多くのソウル/ポップス名曲をリエディット/リミックスした
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