2019年12月6日のブックマーク (1件)

  • 祖父のねを 初孫はつゆも 知らぬまま - やぶれても小袖

    父方の祖父は、荒くれ者だったらしい。 恵まれた大柄な体型でボクシング経験者だったものだから、一族から疎まれて戦時中に志願兵として送り込まれた経験がある。 父方の祖父は、粗暴な人だったらしい。 言うことを聞かない息子を木に縛りあげたまま、そのことを忘れてしまってその日の夜まで放置してしまったことを、僕の父は今でも恨んでいる。 父方の祖父は、書に秀でていたらしい。 実家の和室には祖父がしたためた掛け軸が今でも飾られているし、素人の僕から見てもわかるほどに、その筆跡には一寸の迷いもない。 父方の祖父は、高校で社会科の教師をしていたらしい。 僕が社会科の教員免許を取得したとき、僕の父は「同じ科目で免許取るなんて、天国のじいさんも喜んでるよ」と笑っていた。 父方の祖父は、初孫である僕をそれはそれは愛でていたらしい。 初孫かつ長男であった僕に対して、「お前が生まれたときの親父は、今まで見たことないくら

    祖父のねを 初孫はつゆも 知らぬまま - やぶれても小袖
    takesanpo
    takesanpo 2019/12/06
    めちゃくちゃいい記事だ…