11日までの大雨の影響で、長崎県島原市城内1丁目の国史跡「島原城」の掘の石垣が一部崩落した。同市教委は「文化庁と協議を行い、技術・財政面の支援を受けながら早急に復旧させたい」としている。 市教委によると、約400年前の築城当時の石積みが残っていた市道東堀端通り沿いの石垣が幅約5メートル、高さ約3メートルにわたり崩れた。11日朝に警察から通報を受け確認したところ、石垣の上の市道沿いに植えられた桜の木が石積みを巻き込んで掘の中に倒れていた。 島原城は3月に国史跡に指定されたばかり。文化財未指定だった2012年6月にも本丸西側の石垣が幅約20メートル、高さ約15メートルにわたって崩れ、この時は復旧に約1億円かかったという。