松山市は18日、3人が死亡した土砂崩れに伴い、所有する松山城の設備移設工事を実施する方針を明らかにした。1カ月程度、営業を休止する見通し。排水管と高圧線が一部破損し、本丸のトイレが使えない状況だという。城を囲む石垣に損傷はないものの、地盤の強度を検証するボーリング調査で安全性も確かめる。 休止の対象は山頂にある天守のほか、アクセスするロープウエーとリフト。いずれも土砂崩れが起きた12日から営業を取りやめている。天守までの道も閉鎖している。 野志克仁市長は16日、記者団に「観光に影響がないとは言えない。安全が確認でき次第、営業を再開できれば」と述べた。