織田信長が築いた安土城について、20年がかりでの発掘調査を進めている滋賀県は1日から今年度の調査を始めました。 今年度の発掘調査の初日となった1日は、近江八幡市から東近江市にかけての安土城跡に県の職員など3人が集まり、鎌やはさみを使って土の中に残っている雑草の根を刈り取っていました。 調査は、城が焼け落ちた方向とされる天主の北側付近やその東側にあたるおよそ450平方メートルの範囲で、ことし12月下旬まで行われる予定です。 安土城は、織田信長が天下統一の拠点として築きましたが、「本能寺の変」のあと焼失したため、全体像のわからない「幻の城」ともいわれていて、県は昨年度から20年がかりの大規模な整備事業、「令和の大調査」を進めています。 昨年度の調査では人為的に城を崩す「破城(はじょう)」が行われた可能性があることなどが明らかになっていて、県は今年度、「破城」の範囲や天主の下に位置する建物の規模