チーリップバブルは、詳細な記録が残っている中で、人類歴史上最も劇的な価格暴騰、暴落を演じたバブルです。 17世紀オランダでは、富の象徴としてチューリップ栽培が人気を集めていました。1630年頃より珍しいチューリップの球根価格が上昇を始め、1637年に大暴落しました。ピーク時には、球根1個で馬車24台分の小麦、豚8頭、牛4頭、ビール大樽4樽、数トンのチーズ、バター2トンが買えたという、途方もない価格まで上昇しました。 チューリップバブルは、対象が球根に限られ、経済の仕組みもシンプルな時代に発生したことから、バブルの特徴が良く分かります。 ① 景気の先行きに対する明るい見通し 欧州では三十年戦争の混乱が続く一方、オランダでは貿易が活発になり、国が豊かになりつつありました。 ② 株価の上昇や住宅価格の上昇 経済の活性化に伴って、株価や住宅価格が上昇しました。生活が豊かになるにつれ、チューリップを