産経新聞が沖縄で起きた交通事故の際、「米兵が日本人を救出した」と報じた記事について「事実が確認できなかった」として削除した。 昨年12月1日、沖縄市で車6台が絡む多重事故が起き、米海兵隊の曹長が横転した車から日本人を救った後、後続車にはねられて重体になった、というのが記事の骨格だ。 同紙は元日の論説委員長論文でも「美談」として紹介し、米兵に「心から謝意を表したい」と書いた。 残念ながらメディアは間違えることがある。だからこそ、私たちも他山の石として自戒したい。 ただし、今回の産経記事が特異なのは、琉球新報と沖縄タイムスの地元2紙が米兵の行動を「黙殺」していると一方的に非難し、インターネット版では「メディア、報道機関を名乗る資格はない。日本人として恥だ」とののしったことだ。 地元2紙は独自に検証した結果、米海兵隊から「救助行為はしていない」との回答があり、沖縄県警も事実を確認していないと報じ
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