公益財団法人川端康成記念会(神奈川県鎌倉市)は25日、主催する「川端康成文学賞」の今年の選考を休止すると発表した。資金不足が理由という。 賞は川端没後に記念会が創設し、1974年が第1回。新潮社が協力して運営してきた。新人・ベテランを問わず、優れた短編小説を対象に選考し、保坂和志さんが受賞した昨年…
長野地裁松本支部判決を受け、「不当判決」と書かれた紙を掲げる弁護士=長野県松本市で2019年3月25日午後1時28分、小川直樹撮影 長野県安曇野市の特別養護老人ホーム「あずみの里」で2013年、入所者の女性(当時85歳)を死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた准看護師、山口けさえ被告(58)=長野県松本市=に対し、長野地裁松本支部(野沢晃一裁判長)は25日、求刑通り罰金20万円の有罪判決を言い渡した。弁護団によると、介護に伴う入所者死亡で個人に刑事罰が下されたのは異例といい、即日控訴した。 判決によると、被告は13年12月、施設の食堂で女性におやつとしてドーナツを誤って配り、食べた女性を窒息させて低酸素脳症で約1カ月後に死亡させた。 この記事は有料記事です。 残り726文字(全文984文字)
米軍普天間飛行場の移設工事で、新海域に土砂が投入された辺野古の沿岸部=沖縄県名護市で2019年3月25日午後4時24分、本社機「希望」から佐々木順一撮影 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画で、防衛省沖縄防衛局は25日午後、辺野古沿岸部の新たな海域への土砂投入に着手した。2月の県民投票で埋め立て反対が7割を超え、玉城(たまき)デニー知事は安倍晋三首相に移設工事の中止と協議を求めたが、政府は拒否し、埋め立て海域の拡大を強行した。 米ハワイに出張中の玉城知事はコメントを出し、「激しい憤りを覚える。県民投票で示された民意を無視し、工事を強行することは民主主義を踏みにじり、地方自治を破壊するものだ。他の自治体でも同様のことが起こりかねない」と政府の姿勢を強く批判。「全国民の皆様にはこのような国のあり方をしっかりと見て、自分のこととして状況をとらえ、共に声をあげてほしい」
参院予算委員会で東日本大震災に関する自身の発言について答弁する桜田義孝五輪担当相=国会内で2019年3月25日午前10時56分、川田雅浩撮影 25日の参院予算委員会では、政権側の失言や失態が取り上げられた。しかし野党の追及は迫力を欠き、来年度予算案が27日に参院本会議で採決されて成立する流れは動かない。 「事実と異なるため、おわびの上、撤回させていただく」 この日、自身の発言の謝罪・撤回に追い込まれたのは桜田義孝五輪担当相だった。昨年10月の就任以来、自身の言動に関する謝罪は5回目となる。 今回の謝罪の理由は、東日本大震災の津波被害に関連して、24日の地元集会で「国道とか交通、東北自動車道も健全に動いていたからよかった」と事実誤認の発言をしたことによるものだ。
記者会見するサイボウズの青野慶久社長(左手前)=東京都千代田区で2019年3月25日午後2時18分、和田大典撮影 選択的夫婦別姓を巡る25日の東京地裁判決は、新たな規定を戸籍法に設ければ夫婦別姓は可能だと主張した原告の「新論法」を退けた。民法と戸籍法に二つの法律上の姓が存在することになり、現行法下では許されないとの考えだ。一方、選択的夫婦別姓の法制化を求める意見書が地方議会で相次いで採択され、世論調査でも別姓賛成派が増えるなど、社会の理解が先行しつつある。 「民法そのものを変えるよりも、戸籍法で別姓規定を設ける方が容易なはずだ。最高裁まで争いたい」。原告側代理人の作花(さっか)知志弁護士は、判決後の記者会見で語気を強めた。また、原告の青野慶久・サイボウズ社長は、結果に落胆しつつも「最高裁まで上がってこいとのメッセージと、ポジティブに受け止めたい」と前を向いた。
乗用車でスピード違反をしたとして道路交通法違反(速度超過)に問われ、「友人が運転していた」と無罪を主張していた福岡県の20代の女性被告の判決公判が25日、福岡地裁であった。速度違反取り締まり装置が撮影した運転者の顔写真について、弁護側は「不鮮明」と疑義を示していたが、太田寅彦裁判官は、顔写真の鑑定… この記事は有料記事です。 残り220文字(全文370文字)
食卓に欠かせないノリの2018年の生産量が前年よりも1割以上減少し、約40年ぶりの低水準になる見通しとなったことが23日、分かった。海水の温度上昇などが影響したとみられる。記録的な不作で供給が抑えられていることを背景に、価格も上昇傾向となっており、家計の負担が増えそうだ。 全国漁連のり事業推進協議会によると、生産の実態をほぼ反映している「共販枚数」の18年度分が、2月末時点で前年度より約15%減少している。このペースで試算すると、18年産の「焼・味付のり」生産量は17年の約67億枚から大幅に減って、60億枚を割り込む公算が大きい。(共同)
記者会見するサイボウズの青野慶久社長(左)=東京都千代田区で2019年3月25日午後2時6分、和田大典撮影 夫婦別姓を選択できる法制度がないのは憲法に違反するとして、東証1部上場のソフトウエア開発会社「サイボウズ」の青野慶久社長(47)ら男女4人が国に賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は25日、請求を棄却した。中吉(なかよし)徹郎裁判長は、選択的夫婦別姓制度について「国会の立法裁量に委ねられた問題だ」などと述べ、現行制度は合憲と判断した。原告側は控訴する。 日本人同士の婚姻は夫婦同姓を定めた民法750条が適用され、別姓を選べない。原告は今回の訴訟で、民法750条を変えなくても戸籍法に新たな規定を設ければ選択的夫婦別姓を実現できると主張。戸籍法上の「法の不備」は、法の下の平等を定める憲法14条などに違反すると訴えた。
高性能爆薬やプラスチック製拳銃、覚醒剤を製造したとして、爆発物取締罰則違反などの罪に問われた名古屋市緑区の元大学生の少年(19)に対し、名古屋地裁は25日、懲役3年以上5年以下(求刑・懲役3年以上6年以下)の不定期刑の判決を言い渡した。神田大助裁判長はいずれも危険性や違法性を十分認識していたと認定し「反社会的かつ悪質性が高い」と指摘した。 判決は、爆発物への興味が募り、通う高校から無断で持ち出した材料などで、テロで使われる高性能爆薬の過酸化アセトン(TATP)、より強力な爆薬の四硝酸エリスリトール(ETN)の製造や実験をしていたと認め「知的好奇心を満たし、非合法な世界に足を踏み入れる高揚感を得るとの安易な動機で及んだ」と指摘した。 この記事は有料記事です。 残り818文字(全文1138文字)
男子学生の自宅から押収された3Dプリンター=名古屋市名東区の名東署で2018年9月7日午後0時14分、井口慎太郎撮影 不定期刑の判決を受けた元大学生の少年(19)は、インターネットを駆使して爆薬や拳銃、覚醒剤を自作していた。少年の更生、そして事件の再発防止には、サイバー空間を利用する際のモラルが欠かせないだろう。 判決によると、少年は爆発物などの化学反応に興味を抱き、ネットで材料や製造方法を調べた。SNSを通じて拳銃や覚醒剤の製造方法も知った。判決が言及したように今回の事件は、ネットを利用すれば格別の知識や設備、技能がなくても危険物を製造… この記事は有料記事です。 残り322文字(全文536文字)
スポーツ用品大手のデサントは25日、石本雅敏社長(56)が退任し、後任に筆頭株主の伊藤忠商事専務の小関秀一氏(63)が就任すると発表した。伊藤忠は経営方針を巡り対立していたデサントに対する敵対的な株式の公開買い付け(TOB)を成功させて、デサント株の40%を保有することになった。伊藤忠は改めてデサント経営陣の刷新を要求し、デサントは要求をほぼ全面的に受け入れ、対立は決着した。 小関氏は伊藤忠の繊維部門トップで、デサントとの協議も担当してきた。伊藤忠は韓国事業に対する収益依存度が高いデサントの経営を問題視しており、中国赴任を経験している小関氏がデサント社長に就き、デサントの中国事業強化などを加速させる方針だ。
<センバツ2019> 阪神甲子園球場で開かれている第91回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)で、昨夏に智弁和歌山の監督を勇退した高嶋仁さん(72)が24日、NHKのテレビ中継に解説者として出演した。23日の開会式にも放送席に座ったが甲子園の試合は初の解説で、高嶋さんは「監督の気持ちで見てしまい、いろいろ言いたくなった」と“デビュー戦”を振り返った。 第3試合の米子東(鳥取)対札幌大谷(北海道)の試合で解説者を務めた高嶋さんは、「風が冷たくてボールを握るときに手がかじかむので、肩を回したり体を動かしたりするのも大事」などと随所で具体的なアドバイスを送った。 センバツ独特の難しさについても触れ、「冬を越えて初の公式戦となる甲子園で勝つことは大きい。気温や雰囲気にも慣れ、持っている力がだんだん出てくる」と述べた。 試合後、取材に「解説は難しかった。甲子園に来て、監督としてまた采配を振りたくな
福岡地裁久留米支部で今月12日に言い渡された準強姦(ごうかん)事件の無罪判決が大きな反響を呼んでいる。判決は「女性が抵抗不能の状況にあったとは認められるが、男性がそのことを認識していたとは認めることができない」として無罪の結論を導き出したが、ネットでは「こんな判決がまかり通るのか」「男性が『レイプだ』と思っていない限り、罪にならないってこと?」などと批判や疑問が相次いでいる。どんな理由で今回の判決は下されたのだろうか。【安部志帆子/久留米支局、平川昌範/西部報道部】
夫婦別姓を選べる法制度がないのは憲法に違反するとして、東証1部上場のソフトウエア開発会社「サイボウズ」の青野慶久社長(47)ら男女4人が、国に計220万円の賠償を求めた訴訟の判決が25日、東京地裁であった。中吉徹郎裁判長は原告側の請求を棄却し、現行制度は合憲との判断を示した。 夫婦別姓を巡る司法判断は、夫婦同姓を定めた民法750条を「合憲」とした2015年の最高裁判決以降、初めてとみられる。 今回の訴訟で、原告側は民法ではなく、戸籍法に着目。日本人同士の離婚や日本人と外国人の婚姻・離婚では同法などに基づき、同姓とするか別姓とするかを選べる。一方で日本人同士の結婚は戸籍法に同様の規定がなく、原告はこの点が「法の下の平等」を定める憲法14条などに違反すると主張。別姓を選べる立法措置をとらない国会の「不作為」が違法だとして賠償を求めていた。
週明け25日の東京株式市場は、世界経済の減速懸念で前週末の米欧株価が急落したことなどを受けて売り注文が優勢となり、ほぼ全面安の展開で始まった。日経平均株価は一時700円超下落し、2万1000円を割り込んだ。円相場が1ドル=109円台になるなど円高の進行や長期金利の低下も市場心理を冷やした。 日経平均の午前の終値は前週末比697円07銭安の2万930円27銭。取引時間中の下げ幅としては、1月4日の大発会に次ぐ今年2番目の大きさ。取引時間中に2万1000円を下回ったのは3月11日以来となる。 売り優勢になったのは、前週末に米欧の景気指数が市場の予想を下回ったことに加え、債券市場で長期金利の指標となる米10年物国債利回りが3カ月物を下回ったことが要因。長期金利と短期金利の逆転は景気後退の兆候とされる。25日の東京市場でも新発10年物国債の利回りが一時マイナス0.095%に低下し、取引時間中として
昨夏の甲子園で整列する大阪桐蔭の選手たち。体にぴったりとしたユニホームを着こなし、他校から「強そうに見える」といった声が上がる=阪神甲子園球場で2018年8月2日、猪飼健史撮影 平成を締めくくる甲子園となる第91回センバツ。グラウンドの選手たちを見ると、かつてと比べて体にぴったりとしたユニホームを着こなす姿が目立つ。技術開発が進み、伸縮性と耐久性を兼ね備えた素材が普及。平成の半ばごろから、小さめのサイズを身につけるのが流行になったとされる。球児たちのファッションも時代とともに変化している。 「細身の方が鍛えた体の線が出るし、格好いい」。センバツ初出場の大分の選手は言う。昭和に見られたような、比較的ゆったりとしたユニホームを身につけるチームメートはほとんどいない。 2000年代に入ったころから、ポリエステル素材の体にフィットするタイプのアンダーシャツが登場。次第に、鍛え上げた胸板や太ももが強
全国で空き家問題が深刻化する中、山形市に本部がある東北芸術工科大学と山形大学が山形県などと協力し、市街中心部の空き家や空き店舗を学生寮として改装する取り組みを始める。両大の学生は約7割が県外出身で、市内に住まない学生も多く、学生を市中心部に呼び込んで街の活性化につなげる狙い。改装工事は2019年度から始まり、20年4月に学生寮の提供をスタートさせる計画だ。 山形市は中心街でも空き物件が多く、市の18年度調査では、空き家と思われる物件は市内で約3360戸、空き店舗は約230店確認されている。学生街に生まれ変わらせる構想は両大と県、市、県すまい・まちづくり公社が発案。市が定める中心市街地区域の空き物件を改装対象にし所有者に、キッチンなどを共有して複数人で住む「シェアハウス」か個室タイプに改装してもらう。
大相撲春場所千秋楽で栃ノ心を破って10勝目を挙げ、支度部屋で笑顔の貴景勝=エディオンアリーナ大阪で24日 貴景勝(たかけいしょう)、大関昇進へ 大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)千秋楽の24日、東関脇・貴景勝(たかけいしょう)(22)=本名・佐藤貴信、兵庫県芦屋市出身、千賀ノ浦部屋=の大関昇進が確実になった。日本相撲協会の審判部が昇進を諮る臨時理事会開催を八角理事長(元横綱・北勝海)に要請し、了承された。27日の理事会を経て正式に決まる。貴景勝は千秋楽で大関・栃ノ心を破って10勝目を挙げ、小結だった昨年11月の九州場所での優勝(13勝)から計34勝を積み上げ、昇進の目安となる「三役で直近3場所33勝」を上回った。【田中将隆】
カラカスにある貧困地区エルセメンテリオで、マドゥロ政権に抗議する歌を歌う人たち。奥には粗末な家が並ぶ=12日 政情不安が続く南米ベネズエラで、貧困層に支えられてきた反米左派、マドゥロ大統領への支持が低下している。野党連合指導者のグアイド国会議長が1月に暫定大統領就任を宣言。カリスマ的な指導者だった故チャベス前大統領以来、与党・統一社会党の強固な地盤となってきた貧困地区を今月中旬に訪れると、深刻な経済危機を背景に政権離れの動きが顕在化し始めていた。【カラカスで山本太一】 「ほしいのは食べ物、命だ」「もううんざりだ」--。3月12日、首都カラカス南西部の貧困地区エルセメンテリオで、約10人が輪になって歌い、マドゥロ政権に抗議の声を上げていた。さらに数十人が輪を取り囲むように参加し、手拍子で盛り上げる。
欧州の高級ブランドが発表した服や動画などが「不適切だ」と批判を受け、謝罪や販売中止に追い込まれるケースが相次いでいる。デザインや表現が差別的だと問題視したネットの投稿から非難が広がった。ファッションの最前線で何が起きているのか。【永田晶子】 D&Gは「中国文化をばかに」、プラダ、グッチは「黒人差別」 問題になったのは、伊ブランドのドルチェ&ガッバーナ(D&G)の、モデルが箸でピザなどを食べる中国向けの広告動画(昨年11月)▽伊ブランドのプラダの、茶色い肌と赤く分厚い唇が特徴的なキャラクターの製品(同12月)▽伊ブランドのグッチの、口まで覆える襟に大きな赤い唇の形がデザインされた黒色セーター(今年2月)▽英ブランド、バーバリーのフードのひもが首つりに使う縄のように結ばれたパーカ(同)=カッコ内は各ブランドが謝罪した時期。 D&Gの動画はネット上で「中国文化をばかにしている」などと非難を浴び、
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