安倍晋三首相は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言を発令する意向を固めた。政府関係者が6日、明らかにした。対象区域は感染者が多い東京都を含む首都圏や大阪府、兵庫県を軸に検討している。 政府は6日、専門家による「基本的対処方針等諮問委員会」を開…
新型コロナウイルス対策がチグハグなのは、希望的観測が現実認識を曇らせるからに違いない。 感染者は加速度的に増えているが、政府は「緊急事態宣言が必要な状態ではない」と繰り返す。 プロ野球も、Jリーグも、今月以降の開幕・再開を目指したが、撤回。今年前半には――というが、ウイルスの勢いは衰えない。 事態は複雑で混乱はやむを得ない。政府は感染爆発の危機を率直に認め、拡散を最小限に食い止めるための具体的な発信に集中すべき局面だと思う。
ライブ後に新型コロナウイルスの感染者が複数確認されたライブハウス「LOFT HEAVEN」=東京都渋谷区で3日、斎川瞳撮影 東京都渋谷区のライブハウスで3月20日に開かれたイベントの参加者から、新型コロナウイルスの感染者が複数確認されたことが自治体や運営会社への取材で判明した。福島、神奈川両県から訪れた観客も含まれており、同居している家族らも感染。今後、別の客からも広がる恐れがある。大阪府でも、全国からライブハウスに集まった人から感染が拡大した経緯があり、専門家は「地域を越えて感染を広げる危険性が高い」と指摘している。 感染者が出たのは、同区のライブハウス「LOFT HEAVEN」(ロフトヘブン)で、3月20日夜のイベントに出演した男性の感染が判明している。福島県も同県南相馬市に住む50代男性が観客として日帰りでイベントを訪れて、感染した可能性が高いとみている。4月2日以降は、男性と同居し
政府・与党は5日、新型コロナウイルスの感染拡大に対応する政府の緊急経済対策の概要を固めた。1世帯当たり30万円の現金給付は、収入が半分以下になった世帯などを対象とし、事態収束後の観光需要喚起策として1泊当たり最大2万円の旅行代支援にも取り組む。自民、公明両党の党内手続きを経て7日に今年度補正予算案と合わせて閣議決定する。自公両党の幹部が5日、政府側からの報告を大筋で了承した。 対策は、感染収束までの「緊急支援フェーズ」と、その後の「V字回復」フェーズで構成。(1)感染拡大防止や医療体制整備(2)雇用維持と事業継続(3)経済回復(4)強靱(きょうじん)な経済構造構築(5)今後への備え――の5本柱で施策を講じる。
東京都は5日、新型コロナウイルスの感染者が新たに143人確認されたと発表した。1日あたりの感染者数で最多を更新し2日連続の100人台となった。都内の感染者は累計1000人を超え、増加傾向にある「感染経路不明者」は約半分を占める。感染経路がたどれないと、濃厚接触者や「クラスター(感染者集団)」が捕捉できず、感染の封じ込めも難しくなる。小池百合子知事は同日、NHKの番組で「リンクが追えない数が増えているのが大きなポイント。(感染拡大は)新たな段階に入った」との認識を示した。 都によると、5日に感染が確認された143人のうち感染経路がたどれずに調査を続けているのは、過去最多の92人。都内の1日あたりの感染者は数人から10人台だったが、3月25日に41人に急増し、経路不明者も初めて2桁に乗った。4月4日には、感染者117人の7割近い80人に上っている。感染確認後も経路の追跡を続けているが、3日時点
英首相官邸は5日夜(日本時間6日早朝)、新型コロナウイルス検査で陽性となり、自主隔離していたジョンソン首相が入院したと発表した。 官邸報道官は、「入院は検査のため。症状がしつこく続いており、予防的な措置だ」との声明を出した。官邸はジョンソン氏の症状として高熱を明らかにしたが、緊急入院ではないとして…
新型コロナウイルスの感染拡大に関し、西村康稔経済再生担当相は5日のフジテレビの番組で「東京の数字(1日の感染者数)が100人を超え、全国で300人を超え、非常に緊迫した状況になってきている。オーバーシュート(爆発的な感染拡大)してしまうと遅い。専門家の意見を聞いて、その兆しがあれば、ちゅうちょなく(緊急事態宣言の発令を)やる」と話した。首相官邸関係者は「宣言はいつ出てもおかしくない」としており、安倍晋三首相が近く判断するとの見方が出ている。 西村氏は、宣言の根拠となる新型インフルエンザ等対策特別措置法の担当相も兼務している。
新型コロナウイルス感染拡大防止を呼びかける小池百合子都知事を映し出したスクランブル交差点の電光掲示板=東京都渋谷区で2020年4月5日午後4時13分、北山夏帆撮影 東京都は5日、新型コロナウイルスの感染者が新たに143人確認されたと発表した。1日あたりの感染者数で最多を更新し2日連続の100人台となった。都内の感染者は累計1000人を超え、増加傾向にある「感染経路不明者」は約半分を占める。感染経路がたどれないと、濃厚接触者や「クラスター(感染者集団)」が捕捉できず、感染の封じ込めも難しくなる。小池百合子知事は同日、NHKの番組で「リンクが追えない数が増えているのが大きなポイント。(感染拡大は)新たな段階に入った」との認識を示した。【内田幸一、南茂芽育】
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