将棋の最年少棋士、藤井聡太七段(17)は23日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第61期王位戦の挑戦者決定戦で永瀬拓矢叡王(27)に127手で勝ち、木村一基王位(47)と七番勝負を戦うことになった。藤井は4日に第91期棋聖戦の挑戦者決定戦でも永瀬に勝って最年少タイトル挑戦記録を更新しており、二つ目のタイトル挑戦となる。王位戦七番勝負第1局は7月1、2日、愛知県豊橋市で行われる。 藤井は初めて参戦した王位戦リーグ白組で5戦全勝で優勝。紅組で5戦全勝した永瀬と対戦した。振り駒で藤井が先手番になり、得意の角換わり戦から相早繰り銀で激しい将棋に。ほぼ互角の状況が続いたが、終盤に入って永瀬に疑問手があったようで、形勢は次第に藤井に傾いた。