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2020年8月22日のブックマーク (12件)

  • 今週の本棚:渡辺保・評 『評話集 勘三郎の死 劇場群像と舞台回想』=中村哲郎・著 | 毎日新聞

    (中央公論新社・3300円) 著者の熱意が照らす俳優の質 言葉で人間を描くのは難しい。ましてその人間がさまざまな役に扮(ふん)して千変万化する役者であれば、その困難はいうまでもない。その困難を超えて、著者は二〇一二年十二月、五十七歳の若さで死んだ十八代目中村勘三郎の在りし日の姿を読者の眼前に蘇(よみがえ)らせた。 著者は勘三郎のその「天成その身体や心情が総じて丸く出来上がっている」「ヤマト民族が生んだ“高光る日の御子”」として描いている。ここに著者が書き留めた勘三郎の独特の資質の秘密こそ、どんな映像にもどんな記録にも残っていない、著者自身が掘り出すことの出来た勘三郎の人間としての魅力、役者としての存在意義であった。

    今週の本棚:渡辺保・評 『評話集 勘三郎の死 劇場群像と舞台回想』=中村哲郎・著 | 毎日新聞
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    taketake89 2020/08/22
    ”著者は勘三郎のその「天成その身体や心情が総じて丸く出来上がっている」「ヤマト民族が生んだ“高光る日の御子”」として描いている”
  • 今週の本棚:三浦雅士・評 『「中国」の形成 現代への展望 シリーズ 中国の歴史(5)』=岡本隆司・著 | 毎日新聞

    (岩波新書・902円) 中国理解に不可欠な清朝分析 新型コロナウイルスの隠蔽(いんぺい)から始まって、香港問題、チベット問題、ウイグル問題と、次々に明るみに出る非人道的な振舞いから、いまや世界から孤立している中国(あるいは中国共産党)だが、この体質はいったいどこから来たのか。それを考えるうえで示唆に富む一冊。 シリーズについてはすでに第二巻『江南の発展』を欄で取り上げているが、第五巻をも話題にするのは『「中国」の形成』という、まさに現在ただいまの問題意識による。対象は清朝成立から現代にいたる420年間だが、いわゆる「中国」が形成されたのは清朝治下においてであるという見方である。

    今週の本棚:三浦雅士・評 『「中国」の形成 現代への展望 シリーズ 中国の歴史(5)』=岡本隆司・著 | 毎日新聞
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    taketake89 2020/08/22
    ”現代中国に無理があるのは歴然としている。神聖ローマ帝国が蘇(よみがえ)って領土拡張をしているようなものだ。英独仏などが独立する以前のヨーロッパが、いまもそのまま残存しているのである”
  • 今週の本棚:橋爪大三郎・評 『マックス・ウェーバー 近代と格闘した思想家』『マックス・ヴェーバー 主体的人間の悲喜劇』 | 毎日新聞

    ◆『マックス・ウェーバー 近代と格闘した思想家』 野口雅弘著(中公新書・946円) ◆『マックス・ヴェーバー 主体的人間の悲喜劇』 今野元著(岩波新書・946円) 偉大な学者の実像を描く2冊 戦後日に大きな影響を与えた社会科学者と言えば、マルクスとウェーバー。そのウェーバーの没後一○○年の節目に、刊行された二冊だ。ウェーバーに心酔した戦後すぐの熱狂も冷めたいま、ウェーバーの等身大の実像を描こうとする。 野口雅弘氏の『マックス・ウェーバー』は、彼の生涯と業績を丹念にたどる、正統的な評伝である。

    今週の本棚:橋爪大三郎・評 『マックス・ウェーバー 近代と格闘した思想家』『マックス・ヴェーバー 主体的人間の悲喜劇』 | 毎日新聞
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    taketake89 2020/08/22
    ”ウェーバーは、資本主義は人びとの特異な行動様式で、宗教の延長だと理解する。マルクスとウェーバーはこのように水と油。戦後、知識人がこの両方を学んで思想を形成していたのは、だから奇妙なことだった”
  • 今週の本棚:大竹文雄・評 『16歳からのはじめてのゲーム理論“世の中の意思決定”を解き明かす…』=鎌田雄一郎・著 | 毎日新聞

    ◆『16歳からのはじめてのゲーム理論“世の中の意思決定”を解き明かす6・5個の物語』 (ダイヤモンド社・1760円) 人の思いを理解して論理的に考える 「全部で19人も役員がいるんだ。1人くらい反対するさ」、と書の第一章で、提案に内心では反対している町内会会長のT氏は言う。提案の採否を全会一致で決めるということになったからだ。 重要な議題では全会一致を条件にすることがある。一人でも反対すれば、原案が通らないのだから、原案の採択は困難なはずだ。その割には、全会一致で私たちはものごとを決めていることが多い。全員の意見が一致することなど滅多(めった)になさそうなのに、どうして全会一致が実現するのだろうか。

    今週の本棚:大竹文雄・評 『16歳からのはじめてのゲーム理論“世の中の意思決定”を解き明かす…』=鎌田雄一郎・著 | 毎日新聞
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    taketake89 2020/08/22
    ”私たちは、投票する際に、自分の好みだけに基づいて意見を表明しているわけではない。自分の一票に意味があるときに真剣に考える。でも、それはどんな時だろうか”
  • 今週の本棚:内田麻理香・評 『コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か』=西田亮介・著 | 毎日新聞

    (朝日新聞出版・1650円) 混迷を整理し、分析する地図 日政府の新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)対策に対して、世論やメディアでは対応の遅れや不充分な経済対策が繰り返し指摘されてきた。これらの評価と、客観的な事実にはズレが存在するという。書は、二〇二〇年六月までの会議資料や報道資料の調査を通じて、その認識と実態の乖離(かいり)を明らかにする。著者は、コロナ禍で場当たり的に見える対応を繰り返す日政府を、「耳を傾けすぎる政府」と呼ぶ。そして、この政府が生まれた背景には、感染症そのものへの不安と、マスメディアやSNSを通じて拡大した不安の両者が相互作用する、「感染の不安/不安の感染」があると分析する。 初動の遅れが批判されていた日だが、国際的にみればWHOの方針に従い、厚労省や日政府は早い段階で対処を開始していたことがわかる。首相記者会見は、事態が進行した二月二九日に、全国一斉休

    今週の本棚:内田麻理香・評 『コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か』=西田亮介・著 | 毎日新聞
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    taketake89 2020/08/22
    ”本書は、二〇二〇年六月までの会議資料や報道資料の調査を通じて、その認識と実態の乖離(かいり)を明らかにする。著者は、コロナ禍で場当たり的に見える対応を繰り返す日本政府を「耳を傾けすぎる政府」と呼ぶ”
  • 検証:モーリシャス重油流出 サンゴ礁、人災に泣く 島のWi−Fi目指し座礁か 政府は後手 | 毎日新聞

    西インド洋のモーリシャス沖で、商船三井(東京)が運航する大型貨物船「わかしお」が座礁して約1000トンの重油が流出した事故は、サンゴ礁など沿岸の自然への深刻な被害が懸念され、賠償問題も今後の焦点となる。船はなぜコースを外れたのか。現地警察などの調査が進む中、事故の「人災」としての側面も浮上している。 「わかしお」は全長約300メートル、幅50メートル。鉄鉱石を積んで世界各地を回ってきた。事故当時、積み荷はなく、中国からシンガポール経由でインド洋を航行し、南アフリカ・喜望峰を回ってブラジル方面に向かう予定だった。

    検証:モーリシャス重油流出 サンゴ礁、人災に泣く 島のWi−Fi目指し座礁か 政府は後手 | 毎日新聞
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    taketake89 2020/08/22
    ”船はなぜコースを外れたのか。現地警察などの調査が進む中、事故の「人災」としての側面も浮上している”
  • セブンが大豆ミート弁当 健康や環境に配慮 九州で25日から先行発売 | 毎日新聞

    セブン―イレブン・ジャパンは21日、植物由来の原料を肉のように成形した植物肉の一種である「大豆ミート」を材に使った弁当や調理パンなど計8商品について、九州の店舗で25日以降に順次発売すると発表した。購入者の反応などを確認した後、年内を目標に全国展開する。大手コンビニでは、ローソンが7月から大豆ミートを使用した商品を全国で販売している。 セブンが発売するのは「キーマカレーおむすび大豆ミート使用」(120円)や「大豆ミートバーガーてりやきたまご」(320円)、「大豆ミートハンバーグのロコモコ丼」(498円)=いずれも税抜き=など。大豆ミートは油分を搾った後の大豆を加工している。

    セブンが大豆ミート弁当 健康や環境に配慮 九州で25日から先行発売 | 毎日新聞
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    taketake89 2020/08/22
    ”購入者の反応などを確認した後、年内を目標に全国展開する。大手コンビニでは、ローソンが7月から大豆ミートを使用した商品を全国で販売している”
  • 新型コロナ 教員残業80時間超57% 公立7月 学習挽回や消毒負担 NPO調査 | 毎日新聞

    教員の支援に取り組むNPOが、全国の公立小中学校や高校などの教員の7月の勤務実態を調べた結果、57%が「過労死ライン」とされる月80時間以上の時間外労働をしていた。新型コロナウイルスによる長期休校による学習の遅れの挽回や、感染防止のための校舎の消毒作業などが長時間労働につながっているとみられる。 調査はNPO法人「共育の杜(もり)」(事務局・東京都江東区)が7月10~26日、全国の国公私立の小中高や特別支援学校などの教職員を対象にインターネットで実施し、1203人から回答を得た。自宅への持ち帰り業務も含めた7月の平均的な時間外労働を平日と休日に分けて尋ね、4週間分の残業時間を推計した。 公立校にフルタイムで勤務する教員935人(管理職を除く)を抽出して分析したところ、80時間以上の残業をしているのは534人(57・1%)。うち399人(42・7%)は残業が100時間以上に達していた。

    新型コロナ 教員残業80時間超57% 公立7月 学習挽回や消毒負担 NPO調査 | 毎日新聞
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    taketake89 2020/08/22
    ”新型コロナウイルスによる長期休校による学習の遅れの挽回や、感染防止のための校舎の消毒作業などが長時間労働につながっているとみられる”
  • 最低賃金1円増、全国平均902円 コロナ影響 7都道府県維持 | 毎日新聞

    厚生労働省が21日公表した2020年度の都道府県別の最低賃金(時給)は、全国平均で前年度より1円増の902円となった。中央最低賃金審議会(厚労相の諮問機関)は7月に「現行水準の維持が適当」として引き上げの目安額を示さなかったが、40県が1~3円引き上げた。 最低賃金は中央審議会が地域の経済情勢を勘案して都道府県をA~Dの4ランクに分け、引き上げ額の目安を基に地方の審議会で決める仕組み。16年度から4年連続で3%以上の引き上げが続いていたが、今年度は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中央審議会が目安を示さなかった。 厚労省によると、3円引き上げたのは青森や愛媛、鹿児島など9県。福島や茨城など14県が2円、宮城や福岡など17県が1円の引き上げとなった。一方、新型コロナの影響などを考慮し、東京や大阪など7都道府県は据え置いた。

    最低賃金1円増、全国平均902円 コロナ影響 7都道府県維持 | 毎日新聞
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    taketake89 2020/08/22
    ”中央最低賃金審議会(厚労相の諮問機関)は7月に「現行水準の維持が適当」として引き上げの目安額を示さなかったが、40県が1~3円引き上げた”
  • コロナ分科会 感染再拡大「先月ピーク」 大阪・沖縄、重症増加 | 毎日新聞

    政府の有識者会議「新型コロナウイルス感染症対策分科会」(会長=尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)は21日、6月以降の感染の再拡大について、「ピークに達したものと考えられる。発症日のピークは7月27~29日ごろとなっている」とする評価をまとめた。感染者の発症日を基準とした流行曲線や、1人の感染者が平均何人に感染させるかを示す「実効再生産数」を分析した。一部の地域で新規感染者の減少傾向がみられたが、再び流行するリスクや重症者の増加がみられる地域もあることから、引き続き感染予防策の徹底を呼びかけている。 実効再生産数は「1」を下回ると感染が減少局面に入ったと判断できる。公表資料によると、8月3日時点で、東京は「0・8」、大阪は「0・9」、愛知は「0・8」、沖縄は「0・9」と試算。発症日を基準とした流行曲線も、東京や愛知、大阪などで7月下旬に感染のピークに達したと確認した。都道府県による営業時間

    コロナ分科会 感染再拡大「先月ピーク」 大阪・沖縄、重症増加 | 毎日新聞
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    taketake89 2020/08/22
    ”一部の地域で新規感染者の減少傾向がみられたが、再び流行するリスクや重症者の増加がみられる地域もあることから、引き続き感染予防策の徹底を呼びかけている”
  • 児童手当「第3子以降は月6万円に」 衛藤担当相、財源に企業内部留保など | 毎日新聞

    衛藤晟一少子化担当相は21日の日記者クラブでの講演で、中学生以下の子ども1人当たり月1万~1万5000円が支給されている児童手当に関し、第2子は3万円、第3子以降は6万円に引き上げるべきだとの考えを示した。新型コロナウイルスの流行でさらなる少子化が懸念されるとの認識を示した上での表明。「私がやりたいことを集計すると3・5兆円ぐらいかかる」と述べ、財源は固定資産税や…

    児童手当「第3子以降は月6万円に」 衛藤担当相、財源に企業内部留保など | 毎日新聞
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    taketake89 2020/08/22
    ”「私がやりたいことを集計すると3・5兆円ぐらいかかる」と述べ、財源は固定資産税や相続税の増税、企業の内部留保を例示した”
  • ひろしまタイムラインに“差別扇動”批判 NHK原爆企画 「朝鮮人」ツイート巡り | 毎日新聞

    「もし75年前にSNSがあったら」という設定で、NHK広島放送局が今年3月からツイッターで展開している「1945ひろしまタイムライン」。実在の3人の日記を基に、架空の広島市民3人のアカウントが原爆投下当日の様子を“実況”するなど話題を呼び、計41万超のフォロワーがついている。8月15日の「終戦」以降もツイートは続いているが、ここに来て「朝鮮人」をめぐる記述について「差別を扇動している」という批判が広がっている。何が問題なのか。【野村房代/統合デジタル取材センター】 「朝鮮人の群衆が乗り込んでくる」 批判が集まっているのは中学1年生の少年「シュン」のアカウント。8月20日に次のような投稿があった。 <朝鮮人だ!! 大阪駅で戦勝国となった朝鮮人の群衆が、列車に乗り込んでくる!> <「俺たちは戦勝国民だ!敗戦国は出て行け!」 圧倒的な威力と迫力。 怒鳴りながら超満員の列車の窓という窓を叩(たた)

    ひろしまタイムラインに“差別扇動”批判 NHK原爆企画 「朝鮮人」ツイート巡り | 毎日新聞
    taketake89
    taketake89 2020/08/22
    ”8月15日の「終戦」以降もツイートは続いているが、ここに来て「朝鮮人」をめぐる記述について「差別を扇動している」という批判が広がっている。何が問題なのか”