静岡県熱海市の大規模土石流で、崩落の起点となった土地で不適切な盛り土造成に関わった現旧所有者への県の対応が適切だったかどうかを検証する県の第三者委員会は28日、「県と市の連携、協力体制が十分でなかった」とする中間報告を公表した。県と市がそれぞれ所管する法律内の対応を優先させ、県も市に助言しなかったと「縦割り行政」を批判した。難波喬司副知事は同日の記者会見で「県の対応が十分でなかった。亡くなら
新型コロナウイルス感染拡大が続く中国・上海市は28日、事実上の都市封鎖(ロックダウン)を開始した。4月5日までの間、市域を東西2地域に分割し、順次封鎖して全市民約2490万人を対象としたPCR検査を実施する。封鎖地域の住民の外出は原則禁止され、地下鉄やバスなどの運行も停止となった。中国最大の経済都市の封鎖は、社会・経済活動に大きな影響を与えそうだ。 中国では感染拡大に歯止めがかからず、中国国家衛生健康委員会が28日に公表した27日の新規の市中感染者数は6215人(無症状含む)で、中国当局が無症状感染者数の公表を始めた2020年3月末以降で最多を更新した。習近平指導部はこれまで厳格な防疫措置で封じ込める「ゼロコロナ」政策を掲げてきたが、最大の試練を迎えている。
米アカデミー賞国際長編映画賞受賞後の記者会見でオスカー像を手に笑顔を見せる濱口竜介監督(左から2人目)と主演の西島秀俊さん(同3人目)、霧島れいかさん(左端)、岡田将生さん=米ウェストハリウッドで2022年3月27日、福永方人撮影 「名前を呼ばれた時『まじか』という気持ちで立ち上がった」。米アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督は27日、記者会見で“その時”の気持ちを語った。そして、時間をかけて物事に取り組むことの大切さを説いた。 受賞スピーチではオスカー像を持った右手を突き上げ「取りました!」と興奮気味に叫んだ濱口監督。「ステージ上ではすごく視野が狭くなっていて、あまり覚えていない」と振り返った。「受賞できるとは思っていなかったので本当にありがたい」「(受賞は)運でしかない。素晴らしい作品がそろった候補作の中で賞を取れたのは誇るべきこと」。事前に受賞
2021年度の公務員採用を巡り、全国で少なくとも7道県市が「健康診断の結果によっては採用されない場合がある」などと、難病患者や障害者を排除するような受験案内を出していたことが毎日新聞の調査で明らかになった。総務省は19年に選考時の一律的な健康診断は「就職差別につながる恐れがある」と全国の自治体に点検を促していたが、徹底されていない実態が浮かんだ。 7道県市は取材に「配慮が足りないかもしれない」などとして、22年度の受験案内の見直しや変更を検討すると回答した。
台湾の蔡英文政権が自衛力の強化を図っている。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、台湾統一を目指す中国からの軍事的圧力がさらに増す懸念が出ているためだ。2018年末に事実上廃止した、徴兵制の復活も検討し始めた。 「自国は自分で守らなければならない」。台湾の蘇貞昌(そていしょう)行政院長(首相)は28日、記者団にこう強調した。その上で今後の兵役のあり方について「国防部(国防省)の専門的な評価を尊重したい」と述べた。 台湾の男性はかつて1年間の入隊義務を課せられていた。だが蔡政権は18年末、少子化などを背景に徴兵制を事実上、廃止した。現行制度では18~36歳の男性は4カ月間の軍事訓練を受ければよい。だが、…
塩野義製薬が新型コロナウイルス感染症の軽症者向け飲み薬について厚生労働省に薬事承認を申請して1カ月が経過した。政府は25日、同社と購入の基本合意を締結した。承認されれば国産の飲み薬としては初めてで、実用化の時期に注目が集まる。審査はどこまで進み、いつ、どのような経過をたどり結論が下されるのか。判断の行方を探った。【横田愛】 厚労省審議会で議題に上らず 23日夕、厚労省が開いた「薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会」。感染症関連の医薬品はこの場で承認の可否などが判断されるが、この日はワクチンの追加接種が主題で、塩野義の飲み薬は議題に上らなかった。厚労省幹部は「まだ判断できるだけの材料がそろっていない」と語った。 塩野義は2月25日に厚労省に薬事承認を申請した。治験は通常、第1相▽第2相▽第3相――と順次、参加する患者数を増やし、有効性と安全性を確かめていく。だが、塩野義は1260人の参加を予定
ロシアのウクライナ侵攻が2カ月目に入り、露国防省は今後の作戦について「ドンバス(ウクライナ東部)の解放に集中する」との方針を掲げた。首都キエフの攻略は断念するのか? 戦略転換とも読める新方針の真意は? 政権打倒から「朝鮮シナリオ」へ 「キエフ近郊で(攻撃が)失敗し、政権打倒も不可能だと知り、プーチン(露大統領)は主要な作戦の矛先をウクライナ南部と東部に変えた」 ウクライナ国防省の諜報(ちょうほう)部門トップのブダノフ准将は27日、そう語った。北朝鮮と韓国に分かれる朝鮮半島を引き合いに出しながら、ロシアが制圧下に置いた東部・南部の地域と、残る非制圧地域とにウクライナを分断する「朝鮮シナリオ」を検討しているとの見方も示した。「ロシアにはウクライナ全土を制圧する力がない」と、その理由を説明した。 2月24日にウクライナへの全面侵攻を始めた露軍は首都キエフ周辺に大部隊を集中。…
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く