【児童買春・児童ポルノ法案に関わるロビー活動の意図】 ■はじめまして。宮台真司と申します。社会学博士で、東京都立大学で社会学を教えています。児童買春・児童ポルノ禁止法の成立にあたっては、原案に幾つかの問題を感じ、これから申し上げる四点での修正を議員さんたちにお願いするロビー活動をした当事者です。 ■第一に、法案から健全育成の文言を削除すること。第二に、単純所持を規制対象から外すこと。第三に、被写体の特定できない絵や漫画を規制対象から外すこと。第四に、規制対象の重なる地方条例を失効させること。ほぼ全体としてお願い通りになりました。 ■法律には三年後の見直し作業がうたわれておりますが、三年が経とうとする今、第二点(単純所持)と第三点(絵や漫画)が、見直されるべきだとの意見が、一部から出てきています。かつてのロビー活動の当事者としては、こうした意見に反対せざるを得ません。 【秩序の利益か個人の利