「分断? 言われてみればそんな感じかな。団地内には買い物以外、団地の外に行かない人もいれば、コロナ禍で引きこもっている人もいる」。東京都清瀬市の旭が丘団地で暮らすB氏(76)は話す。 旭が丘団地は日本住宅公団(現UR都市機構)が建設し、1967年に入居が開始された大型郊外団地。東西800メートル以上にわたり40以上の棟が並ぶ高度経済成長期の団地の典型で、カンヌ国際映画祭に出品された是枝裕和監督の映画『海よりもまだ深く』の舞台になったことでも知られる。 そんな旭が丘団地にB氏が入居したのは約45年前。「当時はみんな子育て世帯で、それはもうにぎやかだった」。しかし今、その面影はない。 取材班が現地を訪れたのは、8月も終わりを迎える日曜の午後。高齢化でいわゆる「昭和の郊外団地」が活気を失いつつあることは、かねて認識していた。いざ足を運ぶと、団地全体がまるで眠っているかのような静けさ。想像以上だっ
(前回から読む→こちら) 編集Y:ワクチンが「効く」って、もっとかみ砕くとどういうことなんでしょうか。私は「効くワクチンができそう」と言われると、「そのワクチンを接種すれば感染しない」ことだとシンプルに感じるんですけど……。 ここまでのお話から、「まあ、100%感染しない、ってことはないんだろう」とは思うんですよ。だけど「効く、というからには、9割は効くよね」という期待もあるんです。 峰 宗太郎先生(以下、峰):なるほど。 編集Y:峰先生が「かなり効くと思います」っておっしゃった場合は、例えば5割、7割、9割のうちのどれぐらいの認識なんでしょうか。 峰:面白いというか、いい質問ですね。深読みすると、つまりYさんは「効く」という言葉の意味が、専門家と一般社会で違うんじゃないかと予想しているんですよね。 編集Y:はい、そういうことです。 峰:じゃ、そもそもですが、インフルエンザワクチンって効く
ホンダと米ゼネラル・モーターズ(GM)は9月3日、北米市場で戦略提携を進めると発表した。エンジンなどの共通化や部品の共同調達を検討する。これまでは自動運転など次世代技術の開発で協業してきたが、既存事業にまで踏み込んで手を組む。自動運転分野など従来の協業分野からは大きく踏み込んだ。昨年来、水面下で日産自動車との統合を提案していた国への、ホンダなりの「答弁書」と言えそうだ。
最初に告知をさせてください。 9月に自著が二冊出ます。その宣伝です。 一冊目は『日本語を、取り戻す』(亜紀書房)というタイトルのコラム集で、9月初旬発売の予定になっています。当欄(日経ビジネス電子版)に掲載した記事をはじめ、「日経ビジネス」「GQ JAPAN」「Journalism」今は亡き「新潮45」などなど、各種商業メディアに寄稿したコラムをまとめたものです。タイミングがタイミングでもあるので、毎度、コラム集をまとめるたびに微妙に遠ざけられていた感のある政治ネタを、あえてひとまとめに集成してみました。読み応えのあるど真ん中直球の論説集に仕上がったと自負しています。政局や時事問題以外では、メディアや行政で使われる日本語の問題に焦点を絞った文章が揃っている点も特徴のひとつかなと思っています。軽快な疾走感とやや重い読後感を、この機会に、ぜひ味わってください。 進行のお話をすると、本書のゲラは
日経ビジネスオンライン時代からの長寿コラム「人生の諸問題」の語り手のお一人、岡 康道さんが2020年7月31日に63歳でお亡くなりになりました。 岡 康道さんは東京都立小石川高校から早稲田大学へ進学、電通に営業として入社後、クリエーティブ局へ転籍。CMプランナー、クリエーティブディレクターとして、JR東日本の「その先の日本へ。」「東北大陸から。」、サントリーでは「モルツ球団」など、数々の傑作CMを世に送り出します。その後電通から独立し、川口清勝、多田琢、麻生哲朗各氏とともに、広告制作のクリエーティブエージェンシー「TUGBOAT(タグボート)」を設立。広告提供枠の料金ではなく、広告制作物自体で対価を得るビジネスを日本で初めて立ち上げました。 日経ビジネスオンラインでは2007年から、高校時代の同級生である小田嶋 隆さんと「人生の諸問題」を語っていただきました。 編集部一同、心よりご冥福をお
ごぶさたしております。コロナ禍で緊急事態宣言が解除されるまで待っていたので、前回から3カ月以上空いての取材です。押井監督にとっても、「妄想はしてたけど見たことがない世界」を見ることができた3カ月間だったんじゃないですか。 押井:そうは言ってもほとんど引きこもってたからね。週に1回外に出るだけでほとんど家から出ないで過ごしてたけど、ストレスは全然なかった。 ウチは子供がいるから何かと大変だったので、うらやましいです。 押井:僕は引きこもり体質があるからさ、たっぷり本も読んだし充実した日々だったよ。どちらかと言ったら「もう終わっちゃうんだ」と、残念というかね。 「今日で夏休みもおしまい」みたいなやつですか(笑)。というわけで、もうお忘れかもしれませんけど、今回のお題は三池崇史監督の「DEAD OR ALIVE 犯罪者」(1999)です。 押井:もうとっくにしゃべったような気がしてた(笑)。Vシ
一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本コラム、カヤックCEO・柳澤大輔さんの最終回となる今回は、カヤックの健康経営にまつわる取り組みについて。“面白法人”を掲げるカヤックでは、全社員が人事部に所属し、自分たちが面白く働ける組織をつくる「ぜんいん人事部」などユニークな制度が実施されていますが、健康経営においても、独自の理念や施策が生かされています。 いろいろな働き方ができるようになった今の時代、会社としての求心力を高めるためには、社員一人ひとりが楽しく働けることはもちろん、健康についてもコミットしていく必要があると考えています。 一般的な健康経営の考え方では、不健康ではない状態を健康と捉えますが、「つくる人を増やす」を経営理念に掲げるカヤックでは、アイデアを生み出せるクリエイティブな状態を健康と捉えています。そうしたカヤックにおける健康状態を大切にするために導入したのが「満員電車回避
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