2007年11月1日のブックマーク (1件)

  • 2007-10-29 - 誰も私にギャフンとは言わせない、知的にも、恋的にも

    金井美恵子『文章教室』(asin:4309405754 asin:4828821406) じつにまあ意地の悪い小説だ(高橋源一郎でなくてもまず出てくる感想はそれだろう)。ただ、読んでいる一般の立場としては、登場人物にされて揶揄されることも、あるいは自分の書いた文章に矛先が向けられることもなく、高見の見物ができるわけで、ただただ面白かった。最後は筒井康隆かと思うほどエスカレートするので、可笑しくて仕方なかった。 「この書物のはじめから終りまで、ぼく自身がつくりあげた言葉は一つとして挿入されることなく、ひとたびこれを読んでしまうや、ここにある文句をうっかり洩らしてしまいはせぬかと恐しくなり、誰ももう口がきけなくなるようにしなければなりません」 これはフローベールが『紋切型辞典』について述べたとされる文言。この小説こそそれをみごとに果している。ちなみにこの文言は蓮實重彦『物語批判序説』(asin

    2007-10-29 - 誰も私にギャフンとは言わせない、知的にも、恋的にも
    takiko17
    takiko17 2007/11/01
    金井美恵子。「もしも、金井さんにも金井さんレベルでの非常に賢明な文学問題や恋愛問題が存在するのなら、どうしてそれをマジに問いかけないのか」