ブックマーク / massarassa.hatenablog.com (4)

  • この世界線を選んでよかった - ひとつ恋でもしてみようか

    この人生に決断なんてものがあったろうか、と少し考えてしまったけれど、僕はたしかに決断してた、娘の出産について、だ。 僕は今、あの決断の先を生きているんだった。 妊娠発覚当時、40歳になったばかりで高齢妊娠だったし、僕と出会うよりずっと前に経験した手術によって妊娠しにくい体質になったと聞いていた。 だから、妊娠を知ったときは驚いた。“いつか”も“そのうち”も考慮していなかった僕らにとって、その妊娠は青天の霹靂というほかなかった。 検査薬を使って妊娠を知った(当時婚約者)が僕にそれを告げるとき、どんな顔をしたか、僕はほとんど覚えてない。 彼女が妊娠検査薬を使ったのはライブハウスだった。一緒に行った大森靖子の生誕祭の日、彼女はひとり下北沢GARDENのトイレで妊娠を知り、僕に告げることなくそのライブを過ごした。妊娠してるかも、と思いながら、でもその事実を誰にも告げぬままライブを見る心境は想

    この世界線を選んでよかった - ひとつ恋でもしてみようか
    takilog
    takilog 2019/06/15
    家族とともに懸命に“青春”を生きていく
  • 年の瀬に実感する焦燥と孤独 - ひとつ恋でもしてみようか

    いつになく年の瀬の空気を感じられなかったのは、おそらく主夫になって子育てを始めたから。これまでの年末年始は、帰省すれば「おもてなし」してくれる母のおかげで年の瀬感をだらだらと享受できたし、母の死後も地元の友人と忘年会をすればなんとなく引き締まったものだった。 と出会ってからというもの、年越しは常に一緒にいるが、最初の年は大森靖子のカウントダウンライブに行くことで初めて東京で年越しを経験したし、2017年の年の瀬は、翌年子供が生まれる予定だったこともあって、「これまで/これから」をいつも以上に意識する区切りとなっていた。 しかし、いざ子育てが始まってみると、そんなふうに年が改まることに思いを馳せている余裕がない。寝正月をしようなんて思っても子供はいつもと同じようにミルクを欲しがり、出すものを出すから対応する。風呂に入れるし、寝かしつけもする。時間という観念に頼らなければ生きられない俺とは違

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    takilog 2018/12/30
  • ふたり - ひとつ恋でもしてみようか

    結婚しました。「夫〜〜〜!」、「〜〜〜!」と言い合うのにハマっている。 結婚する前から一緒に住んでいたので、劇的な変化はない。でも、結婚報告をするたびに「おめでとう」と言われ、おめでたいんだなと少しずつ実感する。なんでこの人たちは、僕なんかのしあわせを「おめでたい」と思ってくれるんだろう、と不思議に思う。 は僕の人生を変えてくれた。去年の10月くらいまでは、ほんとうにまったく働かず、日々をベッドの上で溶かしていた僕を徐々に社会へと接続してくれたのが彼女だ。は世の中には楽しいことがたくさんあると、僕に教えてくれる。僕のポテンシャルを信じてくれる。僕を見守ってくれる。僕を愛してくれる。最高だ。 僕も人生を変えた。緑道で佇む彼女の姿が忘れられない。煮え切らない僕に小さい体でしかし真剣な表情で僕が必要だと訴えてくれた。僕が必要とされていると実感できたのは、あの時が初めてだった。 まじめな

    ふたり - ひとつ恋でもしてみようか
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    takilog 2018/05/17
    良さ | "僕を愛してくれる。最高だ。"
  • 初夏にして君を想う - ひとつ恋でもしてみようか

    生まれてはじめて日射しを浴びた赤ん坊はつむっていたまぶたにシワを寄せる。総合病院のロビーは4階までの吹き抜けだ。天窓から差し込む正午の光が胸元に抱く赤子に当たらないように、僕は腰を曲げて日差しを遮ってやる。これからこの子をのもとへ連れていく。 ようやく生まれた赤子はうまく泣けなかった。 小林聡美によく似た医師が小さな命の塊に酸素を送りこむ。小林聡美に似ていると信頼感がある。分娩室にはどやどやと人が入ってくる。赤子を治療する医師や助産師たちと、の腹にのこった胎盤に対処する医師たちに別れて、双方忙しくやっている。彼らのコミュニケーションには「なんで泣かないんだろう?」「胎盤どうなってる?」という疑問はありつつも笑顔も見られる。だからあまり心配はしなかった。とはいえ、想像していなかった出産になり面らった。僕らの赤ちゃんがうえんうえん泣き、夫であり父になったぼくはわんわん泣き、であり母であ

    初夏にして君を想う - ひとつ恋でもしてみようか
    takilog
    takilog 2018/05/16
    良い
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