高速道路の自動料金収受システム(ETC)搭載車の優遇措置の影響で、売り上げが落ち込んでいる兵庫県明石市と同県淡路市(淡路島)を結ぶ「明石淡路フェリー(たこフェリー)」(本社・明石市)で22日、船長や船員ら45人のうち15人が自主退職することがわかった。乗組員が不足するため、同社は1日32往復の運航を26日以降、当面の間、24往復に減便する。 優遇措置が導入された今年3月以降、同社の売り上げは、前年同期比で約45%減少。今春の春闘で同社は、昨年は月給の2か月分だった年間ボーナスをゼロとする案を従業員側に提示。このため、乗組員45人のうち23人が同社の将来を不安視し、5月に退職を申し出ていた。 同社は慰留してきたが、23人のうち15人は会社側が期限にしていた22日午後5時までに「このまま仕事を続けても、退職金が支払われない可能性もある」などを理由に、7月上旬〜8月下旬で退職することを決めたとい