解説: ヒートポンプは、火力発電(図1)とは逆の作用(図2)を利用して、熱を移動させるシステムです。空気中の熱や廃熱など、あまり利用価値のない熱を利用できるので、省エネルギーに適したシステムです(図3)。 江音留義(えね るぎ)博士の脱線話: [光合成と呼吸][水の電気分解と燃料電池][酸化と還元][モーターと発電機]でも説明した様に、時間の動きが逆になったのと同じ様な現象が世の中にはある。こういうのを「可逆性(逆も可能な性質)」というのじゃよ。 このように、「A→B」となる現象があったとき、逆に「B→A」とならないか、と考える「逆転の発想」は発明・発見の元になるのじゃが、まさにこのヒートポンプはこれじゃのう。火力発電は熱を入れて、電気と廃熱を外に出すシステムじゃが、これを逆転させて、電気と廃熱を入れて熱を利用しようというのがこのヒートポンプなのじゃよ。 この[ヒートポン