日本レコード協会理事が語る、レコ倫の審査基準と日本の音楽表現の現状 | Rolling Stone(ローリングストーン) 日本版ローリングストーン日本版 アーカイヴ・インタヴュー 2015年6月号 小特集：表現の自由を規制するのは誰か。音楽編 畑 陽一郎 日本レコード協会理事 レコード倫理審査会の役割とその審査基準 現在、流通している邦楽曲は、ほぼすべて「レコード倫理審査会（以下、レコ倫）」による審査を経て発売されている。レコ倫とは、レコード会社が会員となっている日本レコード協会が1955年に設置した審査機関。要するに、レコード会社が発売していいのかどうか、その自主的な管理基準を設けるために作ったものだ。協会理事を務める畑 陽一郎氏に、レコ倫の審査基準から日本の音楽表現の現状までを語ってもらった。 ─まずは、レコ倫の審査の対象範囲を教えてください。 日本レコード協会（以下、「協会」）の会員社が発売、流通するＣＤ、ビデオ、配信など、邦楽曲の歌詞が対象です。社会的影響、特に心身ともに発達過程にある青少年へどういう影響を
