メタバース上でつくろうとしている、東京・渋谷の街のイメージ(SHIBUYA109エンタテイメント提供) 仮想現実(VR)ゴーグルなどを使い、自分の「アバター」(分身キャラクター)で、自由に行動することができる仮想空間「メタバース」に注目が集まっている。 その仮想空間で、このところ「土地」が高値で売れているという。「土地」といっても、この地球上のどこにも存在しないものだ。仮想空間のなかで「土地」が売り出されると、買い求める人たちが殺到し、値段もつりあがっているという。さながら、メタバース上では「土地取引バブル」のようだ。 いったい何が起きているのだろうか? 実際に仮想空間の「土地」を買った人、「土地」を売っている会社を、それぞれ取材した。(中村靖三郎) 【画像】仮想空間のイメージ(米メタ提供) まず、個人では、どんな人が土地を買うのだろうか。 近畿地方の農村に住んでいる40歳の「フォン」さん