「ツタヤ図書館」で中心市街地の活性化を図る計画が10月の住民投票で反対多数となった愛知県小牧市は21日、新図書館の指定管理者制度の導入と名鉄小牧駅前への設置を定めた条例を白紙に戻す条例改正案を市議会に提案し、可決された。 今回の可決で、新図書館計画は、場所も管理運営方法も未定の状態に戻る。 指定管理者制度導入と駅前設置は昨年6月の市議会で条例改正が認められ、レンタル大手「ツタヤ」を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と図書館流通センターが想定されていた。住民投票後、市はCCCなどとの契約を解消したが、山下史守朗(しずお)市長は「現計画の問題を検証し、必要に応じて見直す」方針を示し、CCCとの連携復活にも含みを持たせていた。これに対して議会側は、条例も元に戻すよう求めていた。