施設内にあえて坂や段差を設置。毎日の活動内容は利用者自らが決める。昼食もバイキング方式で、自ら選び、自ら片付ける。“至れり尽くせり”の既存施設とは一線を画す異色のデイサービス施設だが、利用者は毎日90人を超えるという人気ぶり。常識破りの施設はどうして生まれたのか。デイサービスセンター「夢のみずうみ村」代表の藤原茂氏(64)に聞いた。 * * * 「夢のみずうみ村」がほかのデイサービス施設と違うのは、「自己選択・自己決定」を原則とする点です。 毎朝、施設に到着した利用者は、その日やりたいことを約100種類のメニューから選びます。内容は「陶芸」「パン焼き」「温水プール」「筋トレ」「ルーレット」「麻雀」とさまざま。「何もしない」「ゴロ寝」もあります。その日の気分に合わせて3~4種類選び、夕方まで取り組んでもらいます。 昼食はバイキング方式です。テーブルに並んだおかずを自らの手でよそいます。利