「人間ですらない」という役柄だが、本人はノリノリで演じているようだ。そう、『妖怪人間ベム』(日本テレビ系・土曜夜9時~)でベラ役を演じる杏(25)のことである。 中高年男性にも思い入れが強い名作アニメの実写化だけに、ともすれば「原作が台無し」との罵声が飛びかねない。 確かに、突っ込みどころは山ほどある。巨漢の黒人だったはずのベムと亀梨和也(25)は似ても似つかないし、人気子役・鈴木福くん(7)は、ベロにしては可愛すぎる。 しかし杏の演じるベラは、うるさ型の視聴者でも納得の出来だ。長年テレビ批評を続けている作家・コラムニストの亀和田武氏がいう。 「“○○しな!”“○○じゃないのかい”という魔女のようなサディスティックなしゃべり方を完璧に再現しているのに、古さや違和感を感じさせない。役柄に深くのめり込んでいることがよくわかる。彼女の代表作になることは間違いない」 杏の熱演が支持されたのか、視聴