近所のスーパーで買い物をしていたとき、レジ近くで気になるものを見て思わず立ち止まった。英国発で、世界的シェアを持つ「デュレックス(Durex)」の男性用避妊具が棚に並べられ、その上には近年台湾で活躍している日本人女優の大久保麻梨子氏が、肩を出した白いドレスを着てほほ笑みながら男性用避妊具の箱を片手に、「本物の感触で解いてあげる」というようなキャッチコピーが添えられていた。 大久保氏は元々、日本のグラビアアイドルとしてデビューしたが、現在は台湾で活躍する女優で、2017年初旬に台湾人男性と国際結婚した。筆者も同じく台湾人男性と国際結婚したので大久保氏の活躍をいつもうれしく見ていたし、今も応援している。それだけに、今回この広告を見て感じた違和感を整理したいと思う。 台湾人にとっての重層的な意味合いを持つ「日本女性」台湾における「日本女性」は、重層的な意味合いを持った存在である。 第一に、かつて