2023年度に入ってからずっと、「生成AI時代の教育と創造性」というテーマを深めてきた。そのひとつの結果が、先日登壇したGENEEのシンポジウムで発表した内容である。 10年にわたり、創造的なプログラミング教育を中心に実践・研究活動をしてきた身としては、生成AIの登場は完全に追い風だと思っている。作ることにフォーカスする時代がやっときた!という感覚。今日は、よく講演では話しているけど note には書いていなかった、生成AI時代の創造性について自説をまとめようと思う。 これまでの創造性とこれからの創造性図1: これまでの創造性まずは生成AI時代の創造性について簡単にまとめよう。 これまで、「なにかこういうものを作りたい」というアイデアを思いつくことができる人はそこそこいたが、形にするのはとても難しい。なぜなら、形にするための技術を身につける必要があるからである。技術を身につけるのは簡単なこ