中国政府鉄道部は7月28日、最高時速千キロの超高速リニアモーターカー開発を急いでいることを明らかにした。通常の鉄道より、ローコストで建設できるもので、10年以内の開業を目指している。 開発しているのは、真空のチューブの中を走るリニアモーターカーで、空気の摩擦がないため、理論上は時速2万キロと、航空機を上回る速度を出すことが可能だ。空気抵抗がないため、超音速旅客機のような爆音もなく、外界の影響を受けにくいことから、砂漠や海底を走ることもできる。 この技術は、1999年にアメリカで特許を取得したもので、2001年、中国が導入した。チューブはトンネルより直径が大幅に小さいことから、従来の1キロメートル当たり1億5千万元(約20億円)の建設費用を、1~2千万元(2億円前後)に大幅削減することができるとしている。