大前研一氏と言えば、経済学から企業経営、経済政策から資産運用まで、現在社会の幅広いエリアで積極的に発言する「知の巨人」です。大量の書籍やWeb上でのコラムなどのアウトプットは本当に一人で書いているのか?と思ってしまうほどのボリュームですが、正直書籍に関しては買って読みたいという本が少ないのが現状でした。 その理由は2つあって、1つは自慢話が多いこと、そして、書籍が雑誌のような作りになっていて、価格に見合った価値があると思うことが少なかったからです。 しかし今回読んだ「知の衰退」からいかに脱出するか? は、自慢話はともかく(随分トーンダウンしています)、内容の濃さにおいては、「価格<価値」になっている本でした。赤線引きまくり、ページ折りまくりで読みましたが、とても通勤時間1日では読みこなせません。 今までの彼が行ってきた活動、提言を「知の衰退」という切り口で語りおろしています。ソフトな文体な