2015/9/8 今年10月に発足するスポーツ庁の初代長官に五輪競泳金メダリストの鈴木大地氏(48)がほぼ内定──とのニュースが先週、マスコミ各紙をにぎわした。日本オリンピック委員会(JOC)の理事を務めるなど、日本を代表するアスリートOBの一人だが、なぜ鈴木氏だったのか? その背景には、政界の思惑も見え隠れする。 消去法の結果 2020年東京五輪・パラリンピックの選手強化などに向け、今年10月に発足するスポーツ庁の初代長官に五輪競泳金メダリストの鈴木大地氏(48)がほぼ内定──とのニュースが先週、マスコミ各紙をにぎわした。 スポーツ界で知名度が高く、しかも40代という若さでの行政庁トップ起用は異例で、「最高の適材適所」(政府関係者)との賞賛も広がるが、人選をめぐる水面下では政権浮揚をにらんだ政界の思惑なども絡み、何人もの候補者が浮上しては消える、という慌ただしい経過をたどった。 鈴木氏は