矢崎総業がストライキから学んだこと――現地化と新しい経営スタイルの模索:井上久男の「ある視点」(10)(1/3 ページ) 現地スタッフ労務管理のモデルケース 自動車用組電線(ワイヤーハーネス)大手の矢崎総業。グローバル化を推進し、連結売上高1兆円のうち半分は海外で稼ぐ。グループの法人数162社のうち87社は海外にある。 その中でも広東省佛山市にある「佛山順徳矢崎汽車配件有限公司(FSY)」は、異文化で育った中国人労働者とコミュニケーションを良くすることに注力する労務管理のモデル的位置付けの工場として知られている。現地の行政からの評価も高い。 中国ビジネスには日本の多くの産業人が興味を持っている。しかしその一方で、価値観や労働慣行が違うために中国に進出しても労務管理で苦しむ企業は多い。FSYは試行錯誤を繰り返しながら独自の管理手法を編み出し、日本的経営に現地化を取り込もうとしているケースとし
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