日産自動車「リーフ」は2010年に販売された量産型の電気自動車(EV)で、販売台数は65万台(23年時点)を超えます。本紙にメールを送ったAさん(47)=群馬県藤岡市=は愛車で起きたトラブルが「構造設計上の欠陥ではないか」と訴えます。車を見に行きました。(矢野昌弘) Aさんのリーフ(2014年ごろに展示車を購入)のボンネットを開けると、故障した箇所はサビつき、部品がずれていました。「アッパーマウント」という受け皿状の部品の運転席側です。タイヤの振動を吸収する緩衝装置をボルトで車体に固定する部品です。サビでそこのボルトが外れ、緩衝装置が固定されていない状態です。 5月、Aさんが運転中に前方から「ドーン」と大きな音がしました。タイヤ量販店で見てもらうと、「取れてはいけない部品が取れている。ハンドルが利かなくなるかも」と運転を止められました。リーフは、日産販売店にレッカー移動してから今も修理され