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書評と言葉に関するtal9のブックマーク (6)

  • 書評:「AさせたいならBと言え」 岩下修・著 | タイム・コンサルタントの日誌から

    マネジメントという言葉はいろいろな意味を持つ多義語だが、中核には「人を動かす」という行為がある。自分が直接手を動かして、成果物やアウトプットをつくり出すことは、立派な仕事だが、マネジメントではない。人に働いてもらうことが、マネジメントである。わたしがプロジェクト・マネジメントを人に教えるときには、最初にそのことを力説する。 現実にはマネジメントだけに専念する人は少なく、たいていは自分も手を動かしているだろう。わたし自身だって、職場ではそうだ。ただ、自分でやることと、人に頼んで動いてもらうことは、頭の中で明確に区別している。後者の場合は、計画を立て、作業分担を決め、アウトプットを指定して、やってもらわなければならない。 あれほどきちんと伝えたはずなのに、ぜんぜん動いてくれない。あるいは、こちらの思ったこととは全く別のことをやろうとする。やってくれるのはいいのだが、必要以上に暴走する。問題が生

    書評:「AさせたいならBと言え」 岩下修・著 | タイム・コンサルタントの日誌から
  • マンガ界の底上げ『荒木飛呂彦の漫画術』 - HONZ

    1980年代、週間少年ジャンプは『ドラゴンボール』、『キャプテン翼』、『聖闘士星矢』、『キン肉マン』など黄金タイトルが並んでいた。その中で『ジョジョの奇妙な冒険』は異色の漫画に思えた。しかし十数年の時を経て、それは大きな間違いだと気づいた。著者の荒木飛呂彦は連載当時から王道漫画を描いていたのだ。 書は全く人気が衰えることのない長期連載漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦による漫画の描き方の解説である。これまで明かすことの無かった漫画制作の秘密を、作品を題材にしながら披瀝している。 また著者は「漫画は最強の総合芸術」と断言し、漫画以外の創作活動に活かせる話も書は満載である。クリエイティブな人間にとって必携の一冊と言える。例えば絵を描く際に必要な「美の黄金比」や、ヘミングウェイに学んだストーリー作りなど具体的な方法論が解説されている。 著者はこれらの方法論を「道に迷わないための

    マンガ界の底上げ『荒木飛呂彦の漫画術』 - HONZ
    tal9
    tal9 2015/05/07
    これはすごい
  • 正義の反対は悪ではなく、もう一つの正義だ『正義はどう論じられてきたか』

    世の中には、あてにならない言葉がある。 「行けたら行くわ」 「怒らないから言ってみなさい」 「テスト勉強してないわー」 「大丈夫、何もしないよ絶対に」 他にも、「全米No.1」や「免疫力」、「効果を実感したと答えました」なんて浮かぶ。これらは、言葉があてにならないというよりも、むしろ、このセリフを言う人を信じてはいけない。「行けたら行くわ」と言う奴は頭数に入れないし、「何もしない」は連れ込むための方便だ。 これに「正義」が入る。あてにならないのは言葉ではなく、ふりかざす人。前提なしで「正義」を振りまわす人が胡散臭い。主義に応じて伸び縮みし、いかようにもカスタマイズできるこの言葉を、それが使われることで流された血をきれいに忘れ、恥ずかしげも恐ろしげもなく使う人を、わたしは信じない。 この「正義」について、古代から現代までを振り返り、正義論の思想地図を検証したのが書になる。プラトン、アリスト

    正義の反対は悪ではなく、もう一つの正義だ『正義はどう論じられてきたか』
    tal9
    tal9 2015/04/08
    “暴力を正当化するための“何か”の代名詞こそが正義”
  • 「学問のすすめ」から学ぶリア充のすすめ - のほほん感想録

    前に「学問のすすめ」について書きましたが、今回は「学問のすすめ」のある一編に注目して書きたいと思います。 まあ、半分くらいはこのタイトルが書きたかっただけとも言えますが。 人望の必要性 学問のすゝめの第17篇のタイトルが、「人望と人付き合い」となっていまして、その内容は人望がなければ何も出来ないから、人望を得るように努力しようねということが記されています。 どうして人望がなければ何も出来ないのかといいますと、この人間世界で住んでいくにおいて、誰かに何かを頼まれることは避ける事ができないからです。上司から仕事を頼まれたり、友達からお願いごとをされたり、子供が親からお使いを頼まれたり、といろいろあるでしょう。 このような誰かからの頼まれごとをされるには、頼んでもいいと思える人望がなければ誰からも頼まれず、言ってしまえば役に立たない人間となってしまいます。 そのため、人から信頼されるには人望を得

    「学問のすすめ」から学ぶリア充のすすめ - のほほん感想録
    tal9
    tal9 2014/09/12
    「学問のすすめ」マジおすすめ
  • 寺山修司の「ポケットに名言を」

    「ことば」にたいする姿勢が、変わった。印刷されたものを不変とみなし、ありがたがってたのは昔話。いつから変わったか? ワープロが普及してキーボードがあたりまえになってから。ネットに向かってことばを紡ぐようになったから。は変わらないが読み手は変化することに気づいてから。しかも時代に解釈しなおされることが分かったから。 そのうえ、寺山修司の「名言などは、シャツでも着るように、軽く着こなしては脱ぎ捨ててゆく」は効いた。言葉で殴り倒されて、ぐさりと胸を一突きされて、その傷手に塗られた薬のように効いた。 要するに、ことばが古びるのではなく、わたしが変わる。合う/合わないを着て確かめればいい。箴言とか金言のレッテルは措いといて、まず遣ってみよう。 勤勉な馬鹿ほどはた迷惑なものはない ホルスト・ガイヤー「人生論」 どの時代でも「勤勉な馬鹿」はいたが、この時代だけ特異なことに、テレビやネットで拡大されてよ

    寺山修司の「ポケットに名言を」
    tal9
    tal9 2012/07/20
    「言葉」とその背後にある「行動」について
  • よく考えるための10冊/思考技術のためのプラチナ・クラシックス

    レトリカ(弁論術)は、発想法、構成法、修辞法、記憶法、提示法(今でいうプレゼンテーション)をコンポーネントとする、実践知性の総合技術である。 キケロはこの技術における史上最高の実践家であると同時に、ピタゴラス-プラトン以来の厳密知とソロン以来の実践知の系譜とを調停しようとした理論家、思想家であった。 ルネサンスでも、あるいはフランス革命でも、あるいはキリスト教ですらも、およそ我々が「西洋」と呼ぶ文明を形成したムーブメントにあって、この大昔のローマ人から直接間接にインスピレーションを得なかったものはほとんどないといっていい。 ヘンな宗教にはまって、さんざんな青年時代をおくっていた放蕩者のアウグスティヌスは、このローマ人の書に触れて真人間となり、やがては聖人にまでまつりあげられた。 同じく聖ヒエロスムスは夢の中で、この共和制ローマ最大の弁論家と自ら信仰の源たるイエス・キリストとどっちを取るのか

    よく考えるための10冊/思考技術のためのプラチナ・クラシックス
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