インタラクションという考え方は、コンピュータを応用した機器に限らず、もっと広範な対象に適用できるものという考え方が関係者の間では一般化しているが、ではどこまでがインタラクションに関わるモノ(人工物)なのだろうか。 黒須教授 2001年9月10日 インタラクション(interaction)という英語はinter+actionから合成されたものであり、相互作用とかやりとりと訳されることが多い。その基本は、人間が何かアクション(操作、行動)をすると、相手側の機器なりシステムがそのアクションに対応したリアクションをする、という点にある。つまり、アクションとリアクションの対、それが場合によっては反復されるということがインタラクションという概念の基本的要件だといえよう。 コンピュータヒューマンインタラクションという研究分野では、コンピュータないしその応用機器への人間の入力と、それらの機器やシステムから