【ブリュッセル八田浩輔】ウィーン医科大学などの研究チームは23日、日本を含む8カ国で採取した8人全員の便からマイクロプラスチックが検出されたとの研究結果を発表した。研究チームは「人間の消化器にプラスチックが到達していることを確認した初めての研究」だと指摘。健康への影響を評価するため、大規模な調査を進める必要性を訴えた。 ウィーンで開催中の国際学会「欧州消化器病週間」で発表した。 マイクロプラスチックは5ミリより小さなプラスチック片の総称。海に流れ込んだごみが細かく砕けるなどして発生し、地球規模での汚染が深刻化している。これまで大小さまざまな海洋生物の体内や、世界各地の水道水からも検出されたことが報告されている。 発表によると、今回の研究は日本のほか、フィンランド、イタリア、オランダ、ポーランド、ロシア、英国、オーストリアの33~65歳の男女計8人が対象。全員の便に0.05~0.5ミリのマイ