この連載では,ウィルコムの携帯端末「W-ZERO3」(OS:Windows Mobile 5.0)で動作する,自作の超小型BASICインタプリタ「ワンべぇWM(Windows Mobile)」と,それを開発する過程で遭遇した様々な技術トピックを説明する。 ワンべぇWMはいくつかの理由からC(一部C++)によって開発されているため,この連載はCによるW-ZERO3(またはWindows Mobile)開発テクニックの解説という側面も持つ。これは,Win32 APIを直接呼び出す生APIプログラミングの世界である。 Cで記述されたBASICインタプリタを作った理由は,極論すれば一つしかない。それが自分にとって面白い作業だったからだ。実用性,効率性に関係なく,自分がおもしろいと思ったことをとことんやる──それが「コンピュータ・ホビイスト」の本分だ! 第1回 あえて非効率の価値を探る──なぜW-Z