ある日、突然に自分が「昏睡状態になる」ということを想像したときはありますか? 縁起でもない言い方かもしれませんが、人間の致死率は100%。これを覆した人は未だかつて存在しません。そして「そのとき」は年齢に関わらず訪れます。 死へのプロセスを歩み始めるときの状況は様々ですが、だんだんに言葉を発することが少なくなり、刺激に対する反応も鈍くなる、意識があるのかないのか判別ができない…。そんな「昏睡状態=コーマ」を段階的に経て、意識の「あわい」をたゆたいながらあの世へと移行していく…、というのは誰もが自身の未来に体験し得ることです。また、自分の近しい人がそのような状況に陥ることを経験した人も多いでしょう。 実は、そのような状況で「昏睡状態の人とコミュニケーションをとる手法がある」と言ったらあなたは驚きますか? もちろん、健常者のような言語的なコミュニケーションではありません。しかし、その手法を多く
