もうあの、ちょっとほこりっぽい匂いを懐かしく思う人も、少なくなっていくのでしょうか。 2012年の統計によると、図書館は日本全国に3234館あり、蔵書数は4億冊以上あるそうです。通っていた学校、あるいは地域にある図書館に、お世話になったことがある人も多いことでしょう。一方で、スマートデバイスが発達し、「電子書籍」も普及し、一般的になりつつあります。 国内外のイノベーションを様々な切り口で紹介するWebメディア「Mugendai(無限大)」が、この電子書籍がある時代にあわせた、新しい図書館のあり方を紹介しています。 ペーパーレス図書館の誕生 図書館のあり方をめぐる大きな変化は、大学図書館から始まりました。2010年9月、アメリカのテキサス大学サンアントニオ校に、紙の本が1冊もない図書館が誕生しました。Kindleなどの電子書籍リーダーを使って、50万冊以上の電子書籍と約5万種の電子ジャーナル