2016年7月26日、知的障害の方々が入所している相模原の施設で殺傷事件が起きました。僕は被害を受けた施設の嘱託医を数年間していたことがありました。それによる個人的な感情の話を詳しくするつもりはありません。しかし、やはり当然といえば当然ですが、思考がだいぶとらわれてしまって、色々なことに集中できない日が続きました。施設に今は関わっていない僕がこうなのだから、直接被害に遭われた方々の大変さは想像を絶するだろうと思いました。出来る限りのことをしたいと考えて、まずは現場レベルで必要と思われる動きをしています。また、それとは別に、被害を受けた側、つまり「知的障害」の方や「知的障害者の入所施設」について自分の知ることをまとめ、現状の問題点を考えるということも必要ではないかと考えました。そして文章を書き、少しずつ知人に読んで頂き、また、施設の職員さんにも読んで頂く機会がありました。「勇気が出る」と仰い