孤独な少女たちを受け止めるJKビジネスの実態 2009年、私はいわゆる郵便不正事件で大阪地方検察庁特別捜査部に逮捕され、その約1年3カ月後に無罪判決を受け、復職しました。いかにして私が国家の暴走に巻き込まれ、そこでどう行動したかについては自著でも詳しく語っていますが、取り調べを受けていた時、次のような質問を検事にしました。 「あの女の子たちは何をしたんですか」 私が勾留されていた大阪拘置所には、未決囚だけでなく、刑務作業として食事や洗濯物などを運ぶ女性受刑者がいました。みんなかわいらしく、化粧をしていないすっぴん姿のせいか、とても幼く見えました。 「薬物が多いですね。売春もいます」 驚きました。目の前の彼女たちとそれらの犯罪とが、結び付かなかったからです。 無罪が確定して職場に復帰し、生活困窮者支援の仕事を担当した時に、拘置所で見た少女たちの姿が目に浮かびました。仕事を通じて、貧困、虐待、